事 務 所
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構造規模
鉄骨造 平屋建て
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所在地
東大阪市本庄中2丁目
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敷地面積
4,157.05㎡
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延床面積
108㎡
片山鉄建 東大阪鋼材センター 事務所棟
東大阪市の流通業務地区にある鉄関係の商社の施設です。比較的規模の大きい敷地の中に小さな事務所を建てる計画です。敷地内の大きな倉庫が建築完了検査を受けていない建物であったり、次いで建てた倉庫も開発許可申請を避けるために敷地を分割して建物が建てられている状況でした。津田の提案としては、将来的な敷地の利用も考え、建築基準法的に一体の敷地に戻して合法的に建物を建てるというものです。(さらに敷地を分割して事務所を立てるというのが、一番楽な方法ではあるのですが、それでは将来的な敷地利用を阻害してしまいます。)
建築主の良識的な判断により津田案にて計画が進み始めました。まずは倉庫をある程度合法的にするために建築基準法第12条5項報告を行い、既存建物の改修を行いました。(集団規定的な規制や防火的な基準を満足させるためです。)次に敷地を一体化させるために開発許可申請及び工事を行いました。(敷地分割をしていなければ本来不要な申請や工事です。)これでやっと建物に建築確認申請を提出するための下準備が完了です。ここまで足かけ2年以上が費やされました。当初は2階建てで建築確認申請を行いましたが、建築工事費の高騰のあおりを受け予算に合わず、計画変更を行い平屋建てとしました。完成した建物は小さな建物ではありますが、費やした労力を考えると津田の心の中では非常に大きな建物でもあります。建物自体はテーマカラーであるブルーとホワイトで構成し、出来る限りすっきりとしたデザインを目指しました。
【意匠・監理】株式会社津田建築研究所 担当:津田
【構造】近藤設計
【設備】知究設計株式会社 機械担当:山田、電気担当:桑原
【施工】JFEコンフォーム株式会社 担当:福井・谷脇