「いま、会いに行きます」
 GW明けに映画「いま、会いに行きます」の主演をされていた、中村獅童さんと竹内結子さんの結婚の話が出ていました。映画「いま、会いに行きます」は非常にいい映画でした。私の12歳になる息子も何故か2回も見に行っています。(私は1回しか行けなかった。ちょっと悔しい。)ここで映画の内容を話する必要はないのですが、建築的な見方で言えば、非常に緑色の印象的な映画でした。当然に場面設定やロケーションもあるのですが、おそらく監督の中には、緑の空間を通して、人の心の中の「すがすがしい、人を思いやる気持ち」を緑滴る空間を通して描きたかったのではないでしょうか。人の生活に色の占める割合は非常に大きくなっています。人の心を癒すのも、逆なでするのも色を使ってすることができるくらいです。しかし身の回りにはあまりにも多くの色が氾濫しています。物の色、服の色、車の色、家の外壁の色、看板の色、それぞれ意味を持ちながら使われていればまだいいのですが、ただただよそと違うようにしたいからと使われている色には、決していい色はありません。特に建売住宅のショッキングな色使いには目をつぶされそうなものまであります。ヨーロッパの街のように、街の色が自然と出てくるような、街を作りたいものです。
平成17年5月16日
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