「イタリア旅行記[ 〜 ローマ(バチカンU)」
システィーナ礼拝堂は、1400年代末にノアの箱舟を模して作られた礼拝堂で、ミケランジェロにより描かれたボールト天井のフレスコ画と正面の「最後の審判」が有名です。バチカン美術館の中でも(厳密に言えばバチカン美術館ではないのかもしれませんが)際立った存在感があります。その絵の壮大さと精密さには、さすが天才と呼ばれるに相応しいものがあると感じます。他にもバチカン美術館の中には今まで写真でしか見た事の無かった有名な絵がゴロゴロしています。(表現が汚いですか?)バチカン美術館を出ると、バチカン市国のサン・ピエトロ大聖堂に向かいました。大聖堂前のサン・ピエトロ広場には、翌日の朝ローマ大司教が謁見される日だったようで、様々な国からキリスト教徒たちが集まってきていたようでした。サン・ピエトロ大聖堂内部の壮大さ及び荘厳さ、華麗さはもう筆舌し難いものがあります。現代ではもうこのようなものは作る事は出来ないと思えます。現代の優れた技術力では真似は出来ても、これだけの想像力とそれを支える人的な気力(精神力)、財力が続かないでしょう。フィレンツェのドゥオーモやローマのサン・ピエトロ大聖堂、パンテオンなど昔にあれほどの重たい石を持ち上げ、ドームを掛けようとしたその想像力に降参です。
平成16年5月24日
<一覧ページの表示>