「イタリア旅行記W〜フィレンツェU」
愛のドゥオーモにも登りました。街に行くと出来るだけ高いところに登って、上から街を眺めるのが好きなだけにぜひとも上りたかった所です。狭い螺旋階段をひたすら上り、またクーポラの急な勾配の屋根をよじ登り、たどり付いた先の、その高さと広がりにはただただ圧倒されるばかりです。ウフィッツィ美術館からアルノ川、そこに掛るヴェッキオ橋、S.M.N教会からS.M.N駅、メディチ家の礼拝堂など街のすべてを見渡す事が出来ます。別の日に行ったミケランジェロ広場からの眺め(良く写真に出てくる眺めです)とはまた違った迫力を感じました。やはりフィレンツェの街は美しい!それはやはり屋根の色の統一感と壁や石畳の素材の重量感から出ているのではないでしょうか。全てのヨーロッパの街がこのように美しいのではないとは思いますが、何か今の日本のペナペナ感が間違っているような気がします。見た目だけのものと、本物の持つ風格との違いとうか、重さの違いです。何もヨーロッパを真似する事はないのですが、日本には日本の本物感をもっとみんなが感じる必要があります。(海外から日本へ観光に来られる方はそこを見に来られているのではないでしょうか)観光業は、それだけで様々な波及効果のある業態です。飲食から宿泊、建設から文化、交通までバカには出来ません。日本も新しいアトラクションを作るばかりではなく、歴史や風土をもっと大切にする心を育てなければと逆に思う次第です。
平成16年4月26日
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