「東へ西へ〜街歩きT(美しい街に)」
明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願い致します。最近早朝に1時間程街歩きをしています。運動不足解消の為に始めたのですが、早朝の暗い頃から明るくなる頃まで、事務所の廻りの街を片道30分、往復で1時間の距離を歩くようにしています。どこへというあてがあるわけではありませんが、毎日違う方角、違う通りを歩くようにしています。事務所周辺の徒歩圏内ですから、当然良く知っていると思っていた場所には違いないのですが、色々と歩いてみるといつもは見逃していた色々な事が見えてくるようになります。 これから数回はそんな目で見た街並について書かせて頂きます。
まず今回は道について。
例えば海外のパリなどの街を歩いていると、ちょっとした露地や店先が面白かったりするんですが、大阪の雑然とした街を歩いていると、なかなかそのような機会に出会う事が少ないようです。それでも思わぬところの露地が意外と面白い景色を生んでいたり、新しい家や店が建っていたりと少なからず毎回と発見があります。しかし歩けば歩くほどいやになるのが、街並が美しくない事には情けなくなってきてしまいます。当然雑然とした街中ですから、建物の持ち主が皆違い、用途も住宅もあれば店舗や事務所もあり、綺麗に揃った絵に描いたような街並が出来ないのは仕方がありません。しかし余りにも美しくない。パリの都市計画のように、国家権力でもって強権で街並を作る事が出来ればまた違うのでしょうが、色んな人のエゴが街並の中に結集しているようで、特に早朝の人や車のほとんど通らない街だからこそ余計にそんな事を感じるのかもしれません。何かもっと街を美しくする事は出来ないものでしょうか。
本の少しの事で何かが変わるような気がするのですが、なかなか名案は浮かびません。
平成16年1月5日
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