「シックハウス対策1〜なんで今頃?」
最近シックハウス症候群に対して注目されています。建築基準法においても7月1日以降着工する建物について、使用する建材の種類の制限や24時間換気の実施などの対応を求めています。シックハウスについては色々な文献や調査がされていますが、対応は人それぞれで非常に難しいようです。近年健康ブームの中で住宅も健康住宅などの名前でいかに健康に対して配慮しているかを付加価値のひとつとして取り扱ってきました。でもちょっと待って欲しいんです。住宅が健康ではない場所になってしまった原因は何なのか。それを解決せずに対処法だけを考える。それでは本当の意味での健康住宅にはならないんではないでしょうか。原因はいろいろあるにせよ、大きな物のひとつとして、本物のように見せたい(本物を使いたいけれど値段が高い)という見栄ではないでしょうか。本物の木のように見えるシートや表面だけ本物の木を張った合板(練り付け合板といいます)など要求に答えるためにメーカーが必死で努力したその結果が、今出てきているのではないでしょうか。メーカーだけが悪いのではなく、そのようにさせた発注者側の問題が大きいのではないでしょうか。
平成15年9月8日
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