「沖縄旅行:座間味島V」
沖縄編の第3段です。建築設計をしているとどうしても家の作りや街並みが気になります。特に沖縄の気候に合った家作りには非常に興味がありました。強い日差しと風をいかにして防ぎ、気持ちの良い空間を作るか。長年の歴史の積み重ねによる生活の智恵が詰まっています。古い街並は非常に面白いのですが、新しく建った建物はなぜか本土と同じ様な作りになっています。それどころかリゾート気分を出したいのか強い原色調の色使いにより周囲の雰囲気までも壊してしまっていました。沖縄の琉球瓦のくすんだ赤色と壁の白、木々の緑、空と海の青、これが本来の沖縄の色使いであるだろうに、せっかくの気分が台無しです。このままではお金を掛けたリゾートにしか沖縄が残らず、街は大阪と何ら変わらないことになってしまうような危険性があります。何か手を打たなければと思った旅でした。
平成15年8月18日
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