「家が欲しいT〜なんで建てるの〜」
今回から少し家を建てるという事について書きたいと思います。というのも先日建築家仲間と話し合っていたところ、「最近の家を建てる人は家なんかどうでもいいと思ってるんとちゃうか」という発言がありました。そういえば私も友達の家を設計させて頂いた時に思わず「もっと考えろよ」といった事がありました。一生に一度あるかないか、それも長い間ローンに苦しまなければならないのにそんなに簡単に決めるなよ、と。車やオーディオを買うときはパンフレットや試乗、試聴するのに、家を買う(建てる)にあたっては、奥さんに任せきり、わかった振りしてすぐに決めてしまおうとする、そのくせ出来あがってきた時にはこんなんとちゃう・・・。まず家が欲しい、建てるという、その動機からしてあやふやです。何故建てるのか、どんなものが欲しいのかを考えると、おおよそその概要が見えてきます。ところがなんとなく、そろそろ、妻が欲しいというから、皆建てているからという理由が多くはありませんか?それに比べて子供部屋が欲しいから、家が暗くて狭いから、家で仕事をするようになったからなんていう理由の場合には、家のかたちもはっきりしてませんか。今一度家を建てる動機を考えてみて欲しいと思います。そうしたらあなたの欲しい家が見えてきます。当然建築家の方にも見えてきます。当然その為には家族で話し合わなければなりません。一人で住む家ならば自分だけで決めればいいですが、家族で住む家は家族で決めるもの。家の大きさや間取り、予算などなど話し合う事は山ほどある事に気付くはずです。
平成15年6月23日
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