家具・照明

230404 「陰影礼賛」

建築家を目指す学生であれば作家故「谷崎 潤一郎」の「陰影礼賛」は、必ず読む本の一つです。簡単に言うと日本の建築美学が、西洋式の明るく綺麗を目指すのではなく、暗がりの中のほんのりとした明りにこそあると説いた本です。例えばほんのりと光る障子であったり、暗闇で怪しく光る金の屏風であったり、決して明るく輝くような空間では味わえない日本の美だと思います。しかし最近はどうしても西洋的な明るく綺麗が正となり、暗く古いは悪のような扱いになってしまっています。牛丼の「早い・美味い・安い」もいいのですが、少し立ち止まってゆっくり味わうことも大切だと思います。

「谷崎 潤一郎」の「陰影礼賛」

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