建物
2021年07月21日
210721 天空率
自宅近くで15階建てのワンルームマンションが2棟並行して建設が進んでします。民間事業なので、そのこと自体がいいとも悪いとも言えませんが、自宅近くでは最近ワンルームマンションが建設ラッシュです。今まで貸し土地だった場所の地主が代わって、長年住んでいた方々達が転居されて(地代の値上げや買取などを迫られたとも聞いています・・・、ちょっと切ないですね。)その跡にマンションが建設されています。(そんなにワンルームばっかり要りますか?)
問題なのはその高さです。本来であればその土地や道路状況に合わせて建物の高さが決められている(道路斜線や隣地斜線、北側斜線等)のですが、最近は法規制の改正により天空率という別の指標で建物を建てられるようになりました。天空率は各種斜線により建物の形状がいびつになってしまう事を避けるために使うものですが、うまく使えばそれなりによい制度であるとは思うのですが、敷地や道路が狭い場所において、天空率を使って、本来その場所には似合わない異様に高い建物を建ててしまう使い方には、私は反対です。まずその場所に行くと空が見えません。道路が、街が、暗いです。また狭い道路に対して高い建物が建っているので、異常に風が強いです。(いわゆるビル風というものです。)法律上は問題ないとしても、この制度の適用範囲を上手く絞らないと、地域に悪影響(日照や風対策等)を与えるように思えます。行政も何らかかの手を打ってほしいものです。
自宅から見たマンションの建設風景
所長:津田 和男
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