建物

201214 ふふ奈良 滴翠

奈良公園内に建つホテル「ふふ奈良」の日本料理を提供する建物「滴翠」です。このホテルは奈良公園内に建つという事で、近隣住民(地元奈良の弁護士を含む弁護士8名)が、奈良県に対して設置許可取り消しを求めて提訴したいわく付きの建物です。その主張は、「奈良公園という文化的な価値を持つ都市公園内に、商業施設である高級ホテルを建てることを認めるのは如何なものか」という論法のようです。

奈良県としても、同じ古都の観光地としての京都と比較された場合に、宿泊施設の不足、特に高級旅館としての富裕層を招き入れる施設の不足が、観光客の呼び込みの不足につながっているという考えもあって、許可を出したようにも思います。確かに公園のど真ん中にホテルを建てるのであればいざ知らず、公園の端の方に、景観に配慮した建物を建てることに対して(まして高級ホテルの場合には、それを十分維持する配慮がなされる)、私としてはそれほど異を唱えるつもりはありません。逆に奈良駅付近のごちゃごちゃした商業施設を規制してでも、このような建物が増えることの方が良いのではないでしょうか。傍からの意見なので、それほど気にしてもらわなくても良いですが、建物としては非常に落ち着いた雰囲気の良い建物でした。(ランチの時間は満席で、2時間待ちの程の盛況です。宿泊の方もGO TO TRAVELにより1月末まで満室です。)因みに設計は、今時流に乗っている「隈 研吾」氏です。

ふふ奈良 滴翠

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