建物
2020年09月16日
200916 ホテル川久1
白浜の海に突き出すようにそびえ建つホテル川久です。設計者は「永田・北野建築研究所」です。さながらヨーロッパの古城の様な佇まいです。バブル絶頂期に約400億円ものお金をかけて建設されましたが、その後経営破綻し、運営会社が変わって現在に至っています。当時の設計業界においては、その規模及び技術などにおいても非常に話題になった建物です。1993年に有名な建築賞である「村野藤吾」賞を受賞しています。
約30年を経ていますが、イギリス煉瓦や中国紫禁城でしか使用を許されなかったという瑠璃瓦を使用した外観のインパクトは今も絶大です。周囲のホテルやリゾートマンションは、どれも同じような見た目ですが、この建物は一目でそれとわかります。なかなかこれを真似することは出来ません。しかし建物の形状からかメンテナンスは難しそうです。本来古びることで価値が上がるようであればよいのですが、この建物はそうではないようです。惜しいことです。
ホテル川久 外観
所長:津田 和男
新着情報
アーカイブ
カテゴリ