建物
2020年02月28日
200228 銘建工業本社屋
研修で訪れた、集成材や大型木質パネル(CLT)の製造をされている岡山にある銘建工業の本社屋です。(あまり引きが取れず全景が入っていません)
最近建物を造る際に、木を使うよう国から推奨されています。確かに日本の林業を守るため、あるいは伝統文化を引き継いでいくためにも、建物に木を使うことは大切なことだと思います。またCLTなどの技術の進歩により、大きな建物も木を使って作れるようになってきているようです。
ただ見ていると何が何でも木を使えばいいというものでは無い様にも思います。
木には木のいいところ、鉄には鉄のいいところ、コンクリートにはコンクリートのいいところがあるわけで、無理くり使うと色々不都合も見えてきます。例えば雨風が当たるところに木を使えば変色や腐食が起きてきます。昔からも、軒を出したりして出来るだけ雨風を避けるような工夫をしたり、焼杉のように表面を炭化させることによって腐食するのを遅らせるような工夫をしたりと色々と知恵を絞ってきました。
せっかくの技術なので、その部分は出来れば気を使って頂きたいと思います。
下の写真でも外壁に木を使うのであれば、軒をしっかりと出してほしかったです。竣工早数カ月で変色してしまっています。(これを目指していたのであればすみません)
ちょっと長い文章になってしまいました。
銘建工業本社屋
所長:津田 和男
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