建物

190304 森の中の家1

京丹後「和久傳の森」の中にある「森の中の家 安野光雅館」です。設計は「安藤 忠雄」氏です。

安藤氏のお決まりである折れ曲がりのアプローチの手法がここでも使われています。考えてみればこの手法は、日本の昔からのまちづくりや城作りの手法の一つです。本来は敵を寄せ付けず、時間を掛けさせるものですが、ここでは来館者の期待を高める手法として使われています。途中途中にスリットが入って少しだけ見せるのも憎らしい手法だと思います。そして最後にバッと開けて全貌が見える、建築家の思い描いたとおりの感覚を来館者に与えてくれます。

このデザインのミニマムさと形のシンプルさが空間を引き締めています。ごてごてと飾り過ぎないこの空間が、「和久傳の森」の周囲の景観とあっているなと感じました。

この日は冬の少し雪混じりの気候でしたが、屋根や周囲の緑の景色から立ち上がる湯気(水蒸気)が少し幻想的でした。

森の中の家 安野光雅館

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